西俊輔の「毎日楽しく」

2014年1月号 Vol.101

あけましておめでとうございます。本年もこの「毎日楽しく」をどうぞよろしくお願いいたします。

さて、昨年11月27日のことですが、今や全国区となりすっかり有名になった旭川の旭山動物園で、カバのザブコ(雌)が亡くなりました。49歳だったそうです。

カバの平均寿命は45歳ぐらいだそうなので、人間にたとえると90歳ぐらいに相当し、言ってみれば大往生です。

名古屋の動物園で生まれたザブコは4歳になる年の1967年に、その年開園した旭山動物園にやってきました。なので、ザブコは旭山動物園が開園した当初からずっとここにいたカバでした。

私が初めて旭山動物園を訪れたのは今から40年ぐらい前ですが、そのときにはすでにこの動物園にいたわけですから、ひょっとしたら、私が生まれて初めて見たカバはザブコだったかもしれません。

ペンギン館やあざらし館などで話題になった同園では、今も定期的に新しい施設を作って話題作りに努力していますが、11月21日にはカバが水中を泳ぐ姿を下から見学できる、全国的にも珍しい「かば館」をオープンしたばかりでした。

ザブコも当然、この新しいかば館に引っ越したわけですが、ここに引っ越してからザブコは体調を崩してしまったようです。人間もそうですけど、歳をとってから環境が大きく変わるのはけっこうストレスだったのかもしれません。

旭山動物園は旭川市が運営する動物園で、今でこそ、入園者数日本一を誇る東京の上野動物園と比較されるぐらいの動物園になりましたが、ほんの10数年前までは他の自治体が運営する動物園と同様、閉園の危機にさらされるほど人が入らない、閑散とした動物園でした。

私は今も年に一度は旭山動物園に行ってますが、この閑散とした時代を知る者として、最近の賑わいを見ると感慨深くて涙が出そうになります。そして、ザブコもまた、旭山動物園が開園して以来のこうした「栄枯盛衰」をずっと見てきたことになります。

お疲れ様でした。ザブコ。

今までありがとう。

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