西俊輔の「毎日楽しく」

2013年12月号 Vol.100

この「毎日楽しく」も今月で100号!となりまして、始めてから8年とちょっとになりました。この企画を考えたときには、もって1年、ひょっとしたら最初の数号で終わるかも、なんて思っていたのですが、なんとかここまで続けることができました。

それもこれもみなさまのおかげで、たまに、「毎月楽しみにしています」なんて、社交辞令であったとしてもそういう声をかけていただくと、書くネタはもう無くても、なんとかがんばろうという気になりました。

始めた当時はまだブログやツイッターといったものも無く(少なくとも一般的ではなく)、私がふだん思っていることなどをみなさんにお伝えする手段として、一足先に始めていた弊社のニュースレターとは別に、900字から1,000字のコラムのような形式を考えました。

書くテーマはさまざまで、私が読んだ本などから人生や会社経営に役に立つと思われる内容を紹介したり、最初のころは日常生活でのちょっとした出来事なども書いていたのですが、これまた「すごくためになった」なんて、社交辞令であったとしてもうれしい声をかけていただくと、だんだんとつまらないことも書きづらくなりました。

そして、何かいいことを書かなくては、というプレッシャーを毎月感じるようになり、「毎日楽しく」というタイトルにもかかわらず、「毎月苦しく…」なんて自虐的になりながら書くこともありました。

この「毎日楽しく」というタイトルに込めた思いは、以前にも何度か書いていると思いますが、もともとは、相田みつをさんの、「幸せはいつも自分の心が決める」という言葉からヒントを得たものです。

幸せというものは、お金があるからとか、社会的地位があるから、といったことで決まるのではなく、たとえどんな環境にあったとしても、自分が幸せだと思えば今この瞬間にも幸せになれるということを相田みつをさんは言っていたのだと思います。

そうすると、長いようで過ぎてみればあっという間の人生を、自分はなんて恵まれてないのかとか、なんて不幸なんだといって過ごすのはあまりにももったいないと思いました。自分の心を変えるだけですぐに幸せになれるのであれば、毎日を楽しく生きると自分で決めてしまえばいいわけですから。

さて、今年もみなさまには大変お世話になりました。
ありがとうございました。新しい年もみなさまにとって良い1年になりますように。

一覧に戻る