西俊輔の「毎日楽しく」

2018年4月号(Vol.152)

 まだ雪が残る北海道とは違い、例年より早く桜が開花した東京では3月下旬にはもう満開になり、すっかり春らしくなりました。

先日、その東京へ出張するため、いつものように旭川空港へ行き、出発前に荷物をつめるためにスーツケースを開けようとしたところ、スーツケースのロックが解除されず開かないということがありました。私のスーツケースはよくあるダイヤル式の番号を合わせてロックしたり解除したりするタイプのもので、ダイヤルは簡単に動いてしまいますから、さわってるうちにダイヤルが動いてしまうことがよくあります。今回も解除するための番号が動いてしまったのだろうと思い、番号を合わせようとしたところ、なんと、解除するための番号は合っているんです。すなわち、開くはずの番号になっているにもかかわらず、スーツケースのロックが解除されなかったわけです。

これにはかなり焦りまして、このままスーツケースが開かなかったら、今、中につめようとしている荷物が入らないのはもちろん、東京に着いてからもスーツケースの中身を取り出すことができませんから、仕事にも支障をきたしてしまいます。

スーツケースを開けるにはダイヤルの番号を合わせる以外にも、鍵穴に鍵を差し込んで開ける方法もありますが、もちろん、普段使うことのないスーツケースの鍵は持ち歩いてませんし、自宅まで鍵を取りに帰る時間もありません。ただ、スーツケースはロックを解除した後、ジッパーで開け閉めするタイプのもので、幸い、そのジッパー部分はハサミやカッターなどで壊すことができそうでしたから、スーツケースをひとつダメにする気さえあれば、東京に着いてから開けることだけはなんとかできそうでした。といったようなことを出発時間が迫る切羽詰まった状況で考えながら、持っていたスマホでネット上に解決策が出ていないか調べてみたところ、なんと、ありました。

そして、ネット上に出ていた解決策を試したところ、その場でスーツケースを無事開けることができたんですが、いくつか出ていた解決策の冒頭に出ていたのがちょっと面白くて、「冷静になること」でした(笑)。国内ならまだしも、海外などの旅先などでスーツケースが開かないことを考えると、私はそれだけでも冷静でいられる自信がとてもありませんが、こういう困った状況でパニックにならずに冷静になることは、今回のようなちょっとした「事件」に限らず、あらゆる場面で実は最も大切な対処法なのかもしれません。

みなさんはそんな経験はありますか?

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