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金融検査マニュアルが廃止

2017年12月18日

バブル崩壊後に大きな問題となった金融機関の不良債権をめぐり

その処理と金融機関の財務の改善のために

監督官庁である金融庁が金融機関の検査のときに使っていたのが

金融検査マニュアルでした。

ところが、

この金融検査マニュアルが原因で

金融機関による融資先への貸し渋りや貸しはがしが助長された

という批判と、もうこのマニュアルの役割は終わったという認識もあり、

このたび金融庁はこの金融検査マニュアルを廃止することにしたんだそうです。

 

私が監査法人に勤めていたころ、

金融機関の監査では私たちもこのマニュアルをもとに監査をしていましたから

なんとも感慨深いものがありますが、

今回の廃止でとまどっているのは金融機関の方々のようです。

今まではこのマニュアルにのっとった融資をしていれば問題なかったのに

今後は融資先の事業や財務内容についてより深く理解して

コンサルティング的な業務まで求められるようになって

どうしたものか・・・

と現役の金融機関の方が言ってました。

 

まあ、本来はそういうことが求められていたんでしょうけど、

明日から急にそうしろ、と言われても

たしかにとまどうかもしれませんよね。

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