日本は治安の良さがウリだったのに
あけましておめでとうございます。今回の年末年始は9連休という方も多かったと思いますが、みなさま、お正月はゆっくりできましたか? 2025年がみなさまにとって良い一年になりますよう、心からお祈りしています。
さて、昨年は世界中の国々で選挙が相次ぎ、日本でも国政選挙を含めていくつかの選挙が行われましたが、特に日本ではこれまでなかったようないくつかの問題が話題になりました。テレビの政見放送で歌を歌う候補者とか、半裸で登場する候補者とか、お面を被って素顔を出さずに登場する候補者とか、そういう奇をてらったものはずいぶん前からみられましたが、今回の東京都知事選挙ではさらに候補者本人が写っていない意味不明な候補者ポスターが掲示板に多数貼られ、中にはほぼ全裸の女性のポスターも貼られて、掲示板周辺の住民から苦情が殺到するといったことが起きました(写真に写っていた女性は候補者とはまったく関係ない人だったそうですが・・)。おまけに、そのポスター掲示板の「枠」も売買されていたというから驚きました。また、兵庫県知事選挙でも、自らの当選は目指さず他の候補を応援するために立候補するという、これまた今まででは考えられない行為がみられ、これらのいずれも少なくとも現行の公職選挙法には違反していないというからさらに驚きました。
驚くことは選挙だけではありません。最近は「闇バイト」なるものが連日ニュースになってますが、強盗を実行するメンバーをSNSなどで募り、それまで犯罪歴などが無かったごく普通の人たちが、ある日突然強盗犯になるという信じられない事件も増えました。また、テレビや新聞などでも報道されているように、こうした人たちはなまじっか素人なだけに手口が荒っぽく、強盗に入った先で暴行の末にその家の人を死なせることもあるというから、本当に恐ろしい話です。強盗殺人といえば、数ある犯罪の中でも最も罪が重い犯罪ですが、それをいとも簡単に行ってしまうというところに、よりいっそう怖さを感じます。
日本は世界の中でも治安の良い国、と言われてきましたが、はたして今後もそれが続くのか最近すごく不安になってきました。また、選挙にみられるように、法律に違反しなければ何をしても構わないという風潮がいったいいつから広がってきたのか、日本人はもともと倫理観や品位といった法律よりもっと厳しい規律を持ち合わせていたはずなのに、こうした気質はいったいどこへいってしまったのか、と嘆く意見を目にしましたが、みなさんはどう思いますか?