海外旅行に行けた?
前回まで若干カタイ話を書きましたので、今月は少しやわらかめの話を。
先日、東京出張のためにいつものように飛行機に乗り、東京上空まで来たときのことです。なぜか羽田空港への降下が開始されず、機内のモニターに表示される飛行機の経路をみても、千葉県上空をグルグル旋回していて、なんだか変だな、とは思っていたんです。するとまもなく次のような機内アナウンスがありました。「現在、羽田空港上空に発達した積乱雲があり、着陸することができません。この後、30分程度上空を旋回してから着陸する見込みです」。この日は、全国ニュースでも報道されていた東京や神奈川での猛烈な雷雨により、都内や神奈川の一部で川が氾濫したり下水道が溢れるなどして、あちらこちらで浸水があったあの日でした。もちろん、飛行機に乗ってる私は東京がそんな大変なことになってることをこの時点では知る由もなく、(私)「この後の予定に間に合うかなー・・?」なんて心配をしてました。そしてしばらく旋回した後、今度は次のような機内アナウンスが。「羽田空港に着陸することができないと判断し、当機はこれからセントレア空港に向かいます」。(私)「セントレア! 名古屋か!」
「セントレアだと、まずは名古屋駅まで移動してそこから新幹線に乗って東京までは何時間ぐらいかかるんだろう・・?」なんてことを考えていたんですが、不幸中の幸いで、飛行機はセントレア空港に着陸した後給油をして、そのまままた羽田空港に向かってくれるとのことでした。ただ、同じように他空港で待機していた飛行機が他にもたくさんあったらしく、羽田へ向かう順番待ちのためセントレアでは2時間ほど待機し(もちろん、その間は飛行機を降りることはできませんでした)、羽田空港に無事着陸できたのは、定刻より4時間半ほど遅れてのことで、飛行機には結局6時間ほど乗っていました・・・。東京ではその後も夜遅くまで雷が続き、そのたびに空港の地上係員の方々の作業がストップするもんですから、飛行機の離発着が止まったり、飛行機は降りられたものの飛行機の貨物室に預けた荷物が取り出せなくて空港で長時間待たされた人もたくさんいたようで、無事に着陸できて帰途につけた私はラッキーだったかもしれませんけど(もちろんその日の予定はキャンセルでしたが)。飛行機内で話しかけた若いCAさんは、「私もこんなのは初めての経験です」と言ってましたから、やはり、めったにあることではなかったようです。温暖化が進むと、今後はこんな極端な天候も増えてくることになるのかな? とちょっと心配になりましたけど。