今年も青学は強かった
先月に続いてスポーツの話題になってしまいますが、今月はお正月恒例の箱根駅伝を取り上げましょう。テレビの視聴率が30%ぐらいにもなる人気イベントですから今さら解説は必要ないでしょうけど、箱根駅伝は東京の大手町と神奈川県の箱根・芦ノ湖の間の往復約200kmちょっとの距離を2日間に渡って10人のランナーがタスキをつなぐ大学対抗の駅伝競争です。関東学生陸上協議連盟が主催する関東の大学のみによるローカルな大会なんですが、全国区の知名度がある大会でもあり、2年前の第100回大会では関東以外の全国の大学も予選に参加できるようにしました(100回大会のみの特例)。が、結局、このとき予選を勝ち抜いて本戦に出場できたのは関東の大学のみだったので、やはり関東の大学の駅伝レベルは相当高いようです。ただ、2年後の2028年第104回大会からは4年ごとに全国の大学も参加できるようにすると発表されましたから、今後は関東以外の大学でも本戦に出場する大学が出てくるかもしれませんね。
さて、その箱根駅伝の今年の結果ですが、青山学院大学の3連覇という形で終わりました。今回の3連覇は史上初となる2度目の3連覇で、2015年からの12年間で青学はなんと9回も優勝するという圧倒的な強さを誇っています。今回の大会前には、大会新記録となるタイムで優勝した昨年のメンバー10人のうち6人が卒業で抜けてしまい、箱根駅伝に先立つ他の駅伝大会でも青学は苦戦してましたから、今年は青学が優勝するのは厳しいのでは?と言われてました。ところがフタを開けてみれば、昨年のタイムをさらに上回る大会新記録を出しての圧勝でしたから、少なくとも箱根駅伝での青学の強さは当分揺らぎそうにない印象を持たされました。そんな青学の強さを語るときに触れないわけにいかないのが原晋(はら すすむ)監督の存在です。テレビなどでもよく見かけるようになり、そうした姿勢に一部では批判の声もあるようですが(笑)、実績を見ればすでに、名監督として箱根駅伝の歴史に名前を残すのは確実です。そんな原監督が今回の大会後のインタビューで選手のスカウト方針について次のように発言していたそうです。「高校生で『スピードを磨きたい』とかワケのわからんことを言う奴がいるけど、そういう練習嫌いの選手はスカウトせず、日々のトレーニングをきっちりこなすことができる選手を獲る」。ノーベル賞を受賞した日本人科学者の方も、すぐには成果に結びつかないかもしれない基礎研究の重要さについてインタビューで答えてましたが、スポーツはもちろん、たぶん勉強でも仕事でも、一見地味な基礎を固める作業はすごく大切なことなんでしょうね。


