2014年3月号 Vol.103
ソチオリンピックが終わってしまいましたね。オリンピックを見るといつも、4年に一度と言わず、2年に一度ぐらい開催してくれればいいのに、と思ってしまいます。2年に一度の開催であれば、夏と冬の交互開催で、毎年オリンピックが見られるのですが…。
さて、季節はもうすぐ春ですが、この冬私が経験した、思わずほほえんでしまった出来事をひとつご紹介しましょう。ちょうどクリスマスの時期の出来事だったので、ここでご紹介するのが少し遅くなってしまいました。
私はふだん、移動で飛行機をよく利用するのですが、私がよく利用する国内線の飛行機では飛行中最低1回、機長によるアナウンスというものがあります。アナウンスでは主に、順調に飛行を続けていること、到着空港の天候や気温、現在どのあたりを飛んでいてこの後どのあたりの上空を飛ぶのか、さらには、右手側あるいは左手側に見える景色の説明といった内容が話されます。
ところが、クリスマスまであと数日というときに乗った飛行機で、いつものアナウンスのあと、機長によるこんなアナウンスが追加されました。
「皆様、まもなくクリスマスですね。サンタクロースが出発したとの報告を受けておりまして、途中、このサンタの一団とすれ違う可能性もあります。そこで、飛行には万全の注意を払うようにとの指示を受けておりますので、当機はこのあとも万全の注意を払って飛行を続けてまいります。」
すごくユーモアあふれるアナウンスで、乗客はもちろん、キャビンアテンダント(昔でいうスチュワーデスです)の女性たちも笑っていました。かなりの頻度で飛行機に乗っている私もこんなアナウンスを聞くのは初めてで、おもわずほほえんでしまい、その後しばらくすごく楽しい気分になりました。
後日、この航空会社に勤めている人の知り合いをとおして、こうしたアナウンスが会社による指示なのか聞いてもらったところ、機長個人の機転ではないかとのことでした。なんとも素敵な機転だと思いませんか?