2019年1月号(Vol.161)
あけましておめでとうございます。
いよいよ平成最後の年が始まりましたが、みなさま、年末年始はゆっくり過ごすことができましたか?2019年もみなさまにとって良い一年になりますよう、心からお祈りしております。
さて、昨年は9月に北海道で大きな地震があり、その後「ブラックアウト」とよばれる北海道全域にわたる停電を経験して、あらためて電気の有り難さを実感することになりました。また、12月にはソフトバンクで大規模な通信障害が発生し、私を含めてソフトバンクユーザーはほぼ半日に渡って、携帯電話での通話はもちろん、メールの送受信やネットへの接続もできなくなり、携帯が使えなくなることがいかに不便か、結果的にその有り難さを実感することになりました。いずれも、現代を生きる私たちにとっては使えることが当たり前の必需品ばかりですが、無くなって初めて、その有り難さにあらためて気付くという例は、なにもモノばかりではありません。
たとえば健康などもそうですよね。風邪をひいて寝込んでしまったり、何か大きなケガや病気をして入院することになると、ふだん、健康で普通に生活していることがいかに有り難いことかを実感することになるわけですが、これもふだんはその有り難さをあまり意識することはありません。また、家族や親しい友人・知人といった人間関係もそうです。特に、家族や配偶者など、関係が近いほどお互いに遠慮がなくなり、ほんのちょっとしたことでケンカをしてしまったりするわけですが、多くの場合、ケンカしたこと自体を後から後悔することになるはずで、万が一、それが原因で関係が壊れることになってしまうと、悔やんでも悔やみきれません。
してしまったことを後から悔やんでも取り返しがつかないことを、後悔先に立たず、と言ったりしますが、停電や通信障害などはさておき、少なくとも自分である程度コントロールできることについては後から後悔しないようにしたいものです。iPhoneでおなじみのアップルの創業者スティーブ・ジョブズさんは、「今日がもし、自分の人生最後の日だったら何をするか」と思って毎日を過ごしていたそうですが、それぐらいの覚悟を持って、毎日を全力で過ごすことができれば、後悔することもほとんど無くなるのかもしれませんね。ただ、少なくとも私にはなかなか難しい考え方ですが、みなさんはいかがですか?