やはりナンバーワンには感動する
先月下旬に行われた男子ゴルフのメジャー大会のひとつ、全米プロゴルフ選手権では、日本の松山英樹選手に4月のマスターズに続くメジャー2連勝がかかっていましたが、残念ながらそうはなりませんでした。ただ途中、すごい追い上げをみせて上位に食い込み、マスターズの優勝がけっしてまぐれではなかったことを証明してくれたと思います。
そのマスターズの優勝ですが、このときは大変な騒ぎでしたね。ニュースなどのスポーツコーナーはもちろん、通常のニュースもこの話題で持ち切りでしたし、この優勝の後、全国のゴルフスクールでは松山選手に続けとばかりに、子供の申込みが殺到したんだそうです。
なにしろ、日本の男子選手が4大メジャー大会で優勝するのは史上初、マスターズに限ると、アジア人が優勝するのも史上初の快挙だったそうですから、盛り上がるのも無理はありません。私はゴルフをしないんですが、このテレビ中継は2日目からずっと見てました。
これまでにも青木功さんや中島常幸さん、尾崎将司さんといった世界で活躍する選手がたくさんいたにもかかわらず誰も成し遂げられなかったことで、日本ではずっと期待されてた結果でしたから、勝利が決まった瞬間、テレビの解説を務めていた中島常幸さんや宮里優作さんは泣いてましたし、実況アナウンサーまでが涙声になってました。別の番組でインタビューに答えていた丸山茂樹さんも泣いてましたし、ゴルフ関係者はもう、みんな泣いてましたね。後日、中島常幸さん本人がテレビで言ってましたが、あの時の実況席はほぼ、おえつ状態だったそうです(笑)。この号泣実況に私自身ももらい泣きしてしまいましたし、なにより勇気と感動をもらいました。
コロナで暗い話題ばかりでしたから、同じように、感動した人はたくさんいたと思いますし、これだけ多くの人を感動されられるのは本当にすごいことです。もう10年ほど前のこの「毎日楽しく」で(そんなに続いてたんですね・・)、当時、サッカー女子ワールドカップでなでしこジャパンの優勝の話題を取り上げたときに、オンリーワンにももちろん価値はあるけれど、人はやはりナンバーワンを目指してがんばる姿に感動するものだと書いたことがあります。
今回の松山英樹選手の優勝もまさにナンバーワンを目指して戦う姿に多くの人が感動したわけですが、今年、もしも無事に開催されたら、東京オリンピックでもナンバーワンを目指す多くの選手に、きっと、たくさんの感動をもらえると思うんですが、コロナがなかなか収まらない中、はたして無事に開催されるんでしょうかね・・・。