毎日を大切に
コメンテーターなどとしてテレビでよく見かけた慶應義塾大学の教授で国際政治学者の中山俊宏さんという方が先月、55歳という若さで亡くなりました。くも膜下出血だったそうです。ウクライナの話題などでわりと最近もテレビで見かけていたのと、私と同年代だったこともあって、このニュースを見たときはけっこう驚きました。くも膜下出血は事前に激しい頭痛などの予兆が無いこともあり、ある日突然これが原因で亡くなるとか、重篤な障害が残るといった、いずれにしても命にかかわる重大な症状で、死亡率もかなり高いそうです。原因は遺伝の他に、飲酒や喫煙、食生活、ストレスといった生活習慣もあげられるそうですから、特に、同年代の方々は注意が必要かもしれません。
仕事で相続のお手伝いをしていると、多くは亡くなった方の配偶者やお子さんが相続人になるというケースなんですが、中には、30代から50代という若さでご両親より先にお子さんが亡くなるケースもあり、その場合はご両親が相続人となります。ただこの場合、たとえ財産を残していたとしてもご両親は本当にかわいそうで、なんと言葉をかけていいのかわかりませんし、もちろん、亡くなったご本人も無念だったのではないかと思います。
周りから若いと言われている人たちはふだん、自分の死を意識して生活することはほとんど無いと思いますが、いろいろな理由で死はある日突然やってくることがあります。それは交通事故などなにかの事故かもしれませんし、くも膜下出血のような病気かもしれません。また、ウクライナでは今回のロシアによる侵攻を受けて、自分が生きてる間にまさかこうしたことが起こるなんて想像もしてなかったという人たちが多かったのではないかと思いますので、今回の侵攻で亡くなった多くの方々もやはり、ご本人や残されたご家族は本当に無念だったと思います。
最近、芸能人の方々で自死と思われる亡くなり方をする人が相次ぎまして、ご本人はたぶん本当につらかったんだと思いますが、残されたご家族や友人たちのことを考えれば、私たちはやはり天命(寿命)が尽きるまでは精一杯生きるべきだと思いますし、一方で、いつ死が来ても後悔しないよう、毎日を大切に生きるしかないと、最近つくづく思いました。
みなさんは毎日を大切に過ごしてますか?