生老病死はつらいもの
年が明けたら16才になる我が家のトイプードル(メスの小型犬)が最近すっかり衰えてきました。幸い、大きな病気などは無いようですが白内障のせいか目が真っ白になっていて、たぶん左目はほとんど見えてません。耳が遠くなったなと感じてからもずいぶん経ちますが、最近はそんなわけでいろいろなところによくぶつかりますし、足腰が弱っているために何もないところでよく転びます。以前は飛ぶように上り下りしていた室内の階段もつらそうで、上り下りの途中、たまに転げ落ちることもあって危ないので、階段の入り口を低い柵でふさぐこともあります(でもそうすると今度は、最近同じく足が上がってない私たちもつっかかって危ないんですけどね・・・)
7年ほど前に、それまで飼っていたゴールデンレトリバー(メスの大型犬)を13才で見送ったんですが、そのときはすでに今飼っているトイプードルがいましたから、ゴールデンの死も少しは紛らわせてくれたと思うんですが、今はこのトイプードル以外になにも飼ってませんから、これを見送ることになるとかなりつらいかもしれません。別のをなにか飼えばとも思うんですが、私たち自身も歳をとったせいか、犬を飼う大変さを思うといまひとつ踏み切れなくなってるのと、なにより、以前のゴールデンといい今のトイといい、老いていくのを見るのがつらいんですよね・・・。人間と比べて犬は年をとるのが早いですし、人間の子供と違って犬に自分自身の老後の面倒を見てもらうわけにはいきませんから、基本的にはこちらが看取ってあげなければなりませんしね。
仏教の開祖であるお釈迦様は、生老病死はつらく苦しいもの、と言ったそうです。すなわち、老いることも、病気になることも、死ぬことももちろんつらく苦しいことだけれども、それに向かって生きていくこと自体がつらいことで、人生はそうした苦しみをあるがままに受け入れるしかない、ということだそうです。たかが犬ごときでオーバーな・・、と言われるかもしれませんが、自分も歳をとることによって結局、犬が老いていく姿に自分自身の老いていく姿を重ねてしまい、より悲しい気持ちになってるのかもしれません。みなさま、悔いが残らないよう、毎日を大切に生きていきましょうね。