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サランラップ

2018年09月21日

食品包装用ラップの市場で売り上げトップを走り続ける「サランラップ」。

この商品名の頭に付いてる「サラン」の由来はご存知でしょうか?

サランラップ

サランラップの日本での販売元になっている、

旭化成ホームプロダクツのサイトに、

サランラップの開発の歴史と共に、名前の由来が記載されています。

以下、ちょっと引用します。

 

《サランラップはいきなり誕生した商品ではありません。
20世紀初頭世界初の合成樹脂ベークライトが誕生しますが、以来アメリカでは合成樹脂の研究を熱心に進めていました。その研究の成果が(ポリ塩化ビニリデン)という形で実を結び、この合成樹脂をアメリカは戦争に活用しました。
この合成樹脂は、太平洋戦線で兵士を悩ませた蚊から身を守るための蚊帳、ジャングルを行進する兵士を水虫から守る靴の中敷き、銃や弾丸を湿気から守るための包装フィルムなどが、主な用途だったそうです。

1945年、戦争が終わり、フィルムに様々な改良がなされましたが、ナチュラルチーズを包装する以外に用途が見つかりませんでした。

1940年代後半のある日、フィルム製造メーカーの職長を務めていたラドウィック、アイアンズの二人は、妻を伴って近所の人々とピクニックに出かけました。
ラドウィックの奥さんは、たまたま夫が会社で作っていたフィルムにレタスを包んで持っていきました。すると「このラップとてもきれい。どこで手に入れたの?」「私も欲しい。どこで売っているの?」と大変な評判になってしまいました。
そこでラドウィック、アイアンズの二人は驚き、早速翌日上司に報告し、クリング・ラップ・カンパニーを設立して開発に着手し、ダウケミカル社から取り寄せた樹脂のロールを紙管に巻き付けて箱詰めし、サランラップ第1号が完成したという訳です。
完成すると近郊の都市でも試験的に販売され、結果は上々でした。名前もラドウィック、アイアンズの二人の妻サラ(Sarah)とアン(Ann)にちなんで「サランラップ」と決定されました。》

 

サランラップがもともと戦場で使うために開発されたというのも意外ですが、

開発者二人の奥さんの名前「サラ」と「アン」に因んで

「サラン」ラップというのも驚きです。

 

この奥さんたちのアイディアで、

さして使い途が見つからなかった包装フィルムが

食品の保湿と保管用として注目されることになり、

その後、全世界で食品用ラップとして販売されることになったのですから、

商品に奥さんたちの名が付けられても不思議はない、という訳です。

 

でもしかし、ここで、その夫である技術者たちが、

商品名を自分たちの名前に因んで付けたとしたら、

しかもその名前が「ゲイリー」と「ベン」だったとしたら?

 

「ゲイリー」と「ベン」……。

 

この世は、

常にギリギリのバランスで成立している、

ということが分かりますね!

 

…さて、

もし仮にそうなっていたとしても、

もちろん何の問題もない訳です。

 

「ベンリーラップ」という、

日本語ならむしろ、商品によりふさわしい名前に

なっていたことでしょう!

(渡)

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