所員ブログ

本当にあった怖い話2018

2018年08月20日

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これは私の身に起こった実話です。

1ヶ月ほど前のある晩、私はテレビを見ながら居間のソファでウトウトとしていました。

・・ふと目が覚めて、壁の時計を見るともう午前2時。ぼんやりとして私は寝室のベッドに向かおうとしました。

すると、「ガリガリガリガリ」とどこからか音が聞こえてきたんです。最初は気にしませんでした。ところが「ガリガリガリ」という音は一向に止みません。さすがにこれは変だぞと思い、その妙な音の出処に耳を集中させました。

どうもいちばん奥の部屋の壁から聞こえてくるんです。ガリガリガリ、ガリガリガリと。

私は奥の部屋へ足音を立てないようにそっと足を運び、窓のほうへ身をやり、ブラインドをほんのわずか手前に持ってきて僅かにできた隙間から外をそっと覗いてみました。

ひゃっ

私は内心驚きの声を上げてしまいました。窓の隅のほうで誰かが我が家の壁に両手を高くついてガリガリガリッと引っ掻いているんです。

外は真っ暗。その姿を捉えることはできません。私は意を決し、外へ出ました。

「だれだっ!」

「・・・」

応えは返ってきませんでした。しょうがない、私は勇気を振り絞ってその何者かに近づいてみました。

よくよく顔を見ると、お隣の人でした。どうやらずいぶんと酔っ払っているようです。

「◯◯さんじゃないですか」

私がそう投げかけると、その人ははっと正気に戻ったかのような顔つきになって、「ごめんなさい」と何度も照れながら謝ってきました。

私はそのままその人の肩に手を回して隣の家まで案内してあげました。

翌朝窓を見たら、その人の無数の手跡がべったり。私はげんなりとして拭き取りましたとさ。

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