「縁切り」神社
2024年06月21日
茨城県県北にある「大甕(おおみか)神社」という【縁切り】で有名な神社に行ってきました。関東に住む昔なじみの友人たちと集まった際に、その中の1人が「最近良くないことが続いているから悪縁を絶ちたい」ので訪れたいと言い出し、そういえば私も…俺も…となり、結局5人で立ち寄ることにしました。
創祀が紀元前という由緒ある神社で、武葉槌命(たけはつちのみこと)・甕星香々背男(みかぼしかがせお)が御祭神です。参道を歩いていくと、異様な形状の物体が・・・
友人が「もののけ姫で祟神になった乙事主みたい…」と言って皆で確かに!となったのですが、これが縁切りを願うための【境界石(別名:縁切石)】ということでした。縁切り祈願の御札が大量に貼り付けてあるため、このような見た目になっています。
縁切石の説明書きには、『「縁結び」を祈願される方は沢山おられますが、中には悪しき縁により辛苦困難に陥り、やがて身を滅ぼす事もあります。そのような現世の悪しき縁を絶ち切り、開運招福を記念してお潜り下さい。』とありました。
社務所で縁切祈願で石に貼り付けるための御札を購入。御札には「波留部由良由良止波留部 布留部由良由良止布留部」と祝詞が朱文字で書いてあり、御札を石に貼りつけて祝詞をつぶやきながら中央の穴をくぐると縁切祈願は完了です。
その後、主神にお参りしようと参道を進むのですがどう見ても社が高い岩山の上にある…どうやって行くんだ?と思っていたら「鎖場」が登場しました。5人とも二日酔いでしたが、若いふりをして汗だくになりつつ鎖をつかんで登りなんとかお参りを済ませました。
予期せずアクロバティックな参拝になったものの達成感があって「悪縁切れそうだね~」と清々しい気持ちで参道を歩いていると、先に進んでいた友人が絵馬掛け所の前で立ち止まっています。寄ってみるとそこには『△△(男性)と◯◯(女性)の縁が切れますように。そして△△と私(女性)の縁が結ばれますように』と書いた絵馬が(すべて実名で書かれています)…しかも県外の方…
清々しい気持ちが消し飛び、なんだか人間の欲深さやら業について考えてしまいました。悪縁が無事切れたことを願いつつ、神様には前向きなお願いをしたいねと話し合った旅行になりました。
ふたば税理士法人 ひらさわ