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【怪談】ほんとにあったら怖い話

2017年08月22日

KAZDSCF2647_TP_V※以下、怖い話です。得意じゃない方は読まないようにしてください。

 

世の中には、ほんとに不気味なできごとがあるもので、先日私の知人もそんな体験をしました。

その知人は、普段からYouTubeを愛用しており、暇を見つけては面白そうな動画を発掘しブログで紹介する、ということを趣味にしていました。ブログはそれほどアクセス数があるわけではありませんでしたが、紹介すれば数十のコメントが付くくらいの人気はあったようです。

この前、その知人がある動画をブログで紹介しました。タイトルは「見ないで」。投稿者は「イコールナインティナイン」という変わったハンドルネームでこれが初めての投稿。内容はというと、子どもがおやつを盗み食いする場面を親がこっそり撮影し、その子どもがハッと親の存在に気づきあわてて隠し「見ないで~」と照れ隠しに言う・・というほほえましいもの。4分程度の動画です。

この動画を紹介したところ、思いがけないコメントが次々と寄せられたらしいのです。「何なんだこの動画、気持ち悪すぎ」「変なものが写ってる」「こんな動画紹介するなんてどういうつもり」

知人はあわてて動画を見返しました。最初の3分は先ほどの内容で間違いなかったのですが、最後の1分に異変が起きていました。知人は最初の部分のみ見て紹介していたので、最後の異変にまったく気づいていなかったのです。

最後の1分に何が写っていたのか?

知人の話によると、残り1分のところで突然画面が真っ黒になり、中央に真っ赤な文字で「この先、見ないでください」と警告するようなメッセージが現れたらしいのです。動画のタイトル「見ないで」は、むしろこのことを指していたのではないかと、のちに知人は推察しました。知人はそんなメッセージ、所詮ことも騙しだろうと無視し、そのまま見続けたのです。すると数秒後、「おぞましいもの」が映し出されたといいます。「おぞましいもの」とは何なのか。私は詳しく訊こうとしました。しかし知人はただ「おぞましいもの」としか表現できないと突っぱねました。

動画を最後まで見た知人宛に、謎のメールが届くようになりました。タイトルにはただ数字の「19+」としか書かれておらず、本文はなにもなし。差出人のメールアドレスも「gses73ghasprsd1304gweg.com」みたいなメチャクチャな文字列。それから数日後、また謎のメールが。タイトルは「3+」。さらに数日後には「6+」。知人は意味がわからないので無視していました。

私はこの話を聞いて、「なんか貞子みたいな話だなぁ、ほんまかいな?」と最初は信じていませんでした。「リング」の場合、呪いのビデオを見た直後に電話がなり、そのビデオを誰かに見せないと1週間後に死ぬ、というものです。ビデオが動画になり、電話がメールになっているあたり、この知人に一杯食わされたと思っていたのです。

ところが実際に知人からその動画や(私は最初の部分しか見てません)、メールを見せられて、私は「本当かも・・」と思い直しています。そしてさらに嫌なことが私の頭をもたげました。動画投稿者のハンドルネーム、「イコールナインティナイン」が引っかかったのです。もしかしてこの謎のメールは計算式の一部ではないか。「19+3+6+・・・」と数字を足していって=99になったときに何か不吉なことが起きるのではないか・・と。考えすぎでしょうか。

今現在、知人のもとには足して83までのメールが届いています。知人は「そんな馬鹿な」と言って取り合ってくれませんが、私はこのあと知人の身に何か起きないかと心配で仕方ありません。起きるとしたらあと数週間以内なんです。

 

とまあここまでお話しましたが、この話はあくまで「ほんとにあった(ら)怖い話」です。私がついさっき考えた根も葉もないフィクションです。だから決して興味本位でこの話に出てきた動画を探さないでください。

ちなみにこの手の怖い話が好きな方には、私が4年前に投稿したこちらのブログもおすすめします。

さあ、そろそろ怖い話でもしましょうか

真夏の夜の怪談師より

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