所員ブログ

あのドア

2020年04月21日

日常のなかで、ふと、「なぜこれはこのようになっているのだろう」と疑問に思うことがある。たとえば「燃えるゴミの袋はなぜ黄色が多いのだろう」とか。

このような、普段は見過ごしているが言われてみれば確かになぜだろうと思うような疑問を見つけることができると思わずニンマリとほくそ笑む。錆びついた脳をフル回転させられるチャンスの到来だ。今の自分が持っている知識や経験を総動員し、いくつかの「こういうことではないか」という答えをひねり出す。そして実際に答えを調べて、それがまた自分が出した答えとはまったく違っていたりすると、自分の知見がまだ足りないなと思うと同時に階段をひとつ登ったようにも感じられる。

ちなみにこの「ゴミ袋の疑問」は以前調べてブログに書いているので、興味があればそちらをご覧になっていただきたい。

で、先日また新たなニンマリな疑問が浮かんだ。それは「病院のドアはなぜスライドドアが多いのだろう」という疑問だ。もちろんドアノブタイプの普通のドアがある病院もある。しかし大病院になればなるほど、新しい病院であればあるほど、「スライドドア率」は高くなる傾向にあるのではないだろうか。

思いつく理由はこんな感じだ。ひとつは、開け閉めのしやすさ、速さ。一刻を争うような場面でもスライドドアならどちらに引くかは一目瞭然だ。だが普通のドアだと引くべきか押すべきか一瞬戸惑うことがある。またドアを通り抜ける時間も普通のドアだと一手間かかるぶん、不利であろう。勝手に閉まる機構が組み込まれたスライドドアなら閉める手間すら要らない。理由のもうひとつは、危険性の少なさだろう。普通のドアなら開けたところに人がいればぶつかる。危ないのだ。ところがスライドドアならそういった危険性は皆無だ。

ドアといえば、病院とは真逆の発想で付けられたドアの話もしておこう。私は北海道の旭川市に住んでいる。旭川駅が無意味に広いというのは全国的にも知られている話である。その広大な敷地に対してトイレがたった2箇所しかなく、しかも電車を降りたあとすぐに利用できる位置にない(降車後は大概トイレに行きたくなるものだ)など(※注)、「どうしてこうなった」と、利用するたび残念な思いを禁じえない、ある意味味わい深い駅である。

さてこの駅、外へと通じる長めの通路があり、職員が使うドア(ドアノブを回す普通のドア)が付いているのだが、そのドアの前にはなぜか三角コーンが置いてある。通行の邪魔かと思いきや、逆にそれがないと危ないのだなぜなら、職員がドアを開けたとき、たまたま通路を歩いている人とぶつかる危険性があるからである。だから歩行者に注意を促すために置いてある。つまりそのドアは通路に向かって外開きに付いているのである。

なぜ内開きに付けなかったのか、付けられなかった理由が当然あるのだろうが、トイレの件なんかもあって私はつい「デザイン性ばかりに気を取られ実用性が軽んじられたからでは」といぶかしがっているが、果たしてどうなのだろうか。

 

※注 これを書いたあと職員のひとりから、「2階にトイレありますよ」との情報をもらった。そうですか、トイレありましたか、これは失礼しました。

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