エスコンフィールド北海道への道
2023年04月20日
時計は午後2時半を回っていた。旭川を出てJR札幌駅に降り立った私は、その足で新千歳空港行きの快速エアポート148号に乗り込み窓側に席を取った。車窓から風景を眺めること十数分、黒々とした三角屋根とガラス張りの壁面が特徴的な巨大な建造物が現れた。言わずと知れた新球場、エスコンフィールド北海道である。電車はこのあたりで停まるのかと思いきや、そこからさらに数分走り続けたのち北広島駅に到着した。
初めて訪れるキタヒロの駅構内は真新しさを感じさせる一方、人はまばらで、ファイターズをアピールする看板などがあちこちに設置されていた。確かシャトルバスが出ていたはず、と探してみるがどこにも見当たらず、球場までの2キロを歩いて行くことにした。こういうとき普段から走り込んで付けた脚力が役に立つ。道中、ほとんどが緩やかな上り坂で、途中、ファイターズ仕様の消火栓やらマンホールに気を取られながらその先には目指す球場が見えてきた。
こうしてエスコンフィールド北海道に到着した。新球場を五感をフルに動員して全身に感じることができた。一生忘れることのない思い出となった。H