サンフランシスコの街を悠々と走る無人タクシー – 未来が現実に

2024年07月19日

子供の頃、アメリカのテレビドラマ「ナイトライダー」を見ていた私は、人工知能を搭載し、自動運転ができる夢のような車「ナイト2000」に魅了されていました。「遠い将来、こんな時代が来たらいいな」と、想像を膨らませていたものです。そんな夢が、今、目の前で現実になりつつあります。

Google傘下のWaymoが開発した完全無人の自動運転タクシー「Waymo One」が、サンフランシスコの街を走り始めたのです。私のお気に入りのYouTuberが実際に乗車している様子を見て、正直仰天しました。「完全無人の自動運転が実現するのは早くても2030年代、普及は2050年代だろう」と思っていたからです。

Waymoの自動運転タクシーは、驚くほどスムーズに走行します。サンフランシスコの入り組んだ街路でも、右折や停車をこなし、急停止や急発進もありません。さらに、料金も一般的なタクシーやライドシェアサービスと同程度。意外にもリーズナブルです。

この技術が世界中に普及すれば、私たちの「クルマ」との関わり方も大きく変わるに違いありません。「自動車を所有する」という概念さえ、なくなるかもしれません。

なぜなら、いつでもどこでも、数分以内に自動運転車が迎えに来てくれるのですから。その都度料金を払ったとしても、クルマを所有するコスト（販売価格、ガソリン代、自動車税、駐車場代、車検代、メンテナンス料など）と比較すれば、大幅に出費を抑えられるでしょうし、クルマを置くスペースも不要ですから、土地を有効活用したり、固定資産税を減らすこともできるでしょう。

ナイトライダーを見ていた子供の頃の私に、「40年後、君の目の前を無人の自動運転タクシーが走り抜けるよ」と告げたら、どんな顔をしただろう。きっと、目を輝かせて「本当に？」と聞き返したに違いありません。いずれ日本にも無人タクシーが走る日が来るでしょう。その日を、心躍らせながら待ちたいと思います。　ふたば税理士法人　H2

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