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ババヤガの夜

2026年01月22日

「ババヤガの夜」は、イギリスのミステリー文学賞のダガー賞を日本人で初めて受賞した王谷晶の小説です。

主人公の新藤依子は、街の不良グループを叩きのめすくらい朝メシ前の超ワイルドな女子です。そんな新藤の強さが、ある暴力団の目に留まり、その会長の娘・尚子のボディーガードをすることになってしまいます。尚子はメチャメチャわがままで新藤も手を焼きますが、送り迎えをするうちに、普通の女子の一面も見えてきます。ところがある日、いかにもその筋の人物とわかる男に尚子が絡まれることがあり、新藤は、その男をボコボコにしてしまいます。ところが、その男は尚子の婚約者で尚子の父親と懇意にしている組の組長だったのです。身の危険を感じた新藤は、そこから逃げることを決意します。尚子も自分のことを道具のようにしか思っていない父親から逃れようとして、図らずも、二人の暴力団から追われる旅が始まります。

この小説は、乱闘シーンなどのドギツイ描写が多く、好き嫌いは分かれるかも知れません(ちなみに、作者の王谷晶は女性です)。ミステリーというより、本の帯にもあったように、「シスター・バイオレンス・アクション」という方が当たっていそうですが、後半、思いもよらない展開があって、読後感は決して悪くありません。これまでにないタイプの小説だと思いました。

                                     ふたば税理士法人 T.M.

 

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