バリバリ、夕張
2020年10月29日
タイトルをメロディ付で口ずさめた方も多いのではないでしょうか。
子供の頃、石炭の歴史村にはよく遊びに行きました。
今回は、かつての11万炭都、夕張を訪れた話です。
9月6日に夕張市鹿島地区(大夕張)のシューパロダムの湖底を散策するイベント
「沈んだ街あるき」に参加しました。
シューパロダムは1990年に着工しましたが、竣工年は2015年と完成までに
25年を要しました。水没対象地域は【三菱大夕張炭鉱(1973年閉山)】
が操業していた地域で、1998年の全戸移転時点で、約289世帯が住んでいました。
思い入れのある土地を離れたくないという方が多く、根強い反対運動がありました。
ダム底に沈んでしまった街を歩けるという機会は滅多に無いからか、イベントには
多くの人が参加していました。かつて住んでいらっしゃったと思しきご高齢の方が
多く、お孫さんと一緒に礎石を指差してお話されている光景を多く見かけました。
(もちろん、ソーシャルディスタンスを守って、マスク着用)
秋晴れの良い日和で、湖面のきらめきや立ち枯れの木々、駅ホームや線路跡などを
堪能しました。
炭鉱の最盛期には2万人の人々が暮らし、泣いたり笑ったりしていたことを考えると、
言葉にならない思いになりました。
ふるさとの景色が今も変わらずある、ということの尊さを感じる場所です。
KZ
※以下写真はすべて、満水位では水没しています