ワークライフバランス
2025年10月28日
最近、「ワークライフバランス」という言葉について、改めて考える機会がありました。
高市総裁の「ワークライフバランスを捨てます!」という発言がきっかけで、SNSやニュースでも再び注目されていますね。私の周りでも、この言葉を口にする人が増えたように感じます。
そもそもワークライフバランスとは、「仕事と私生活を両立させ、心身ともに安定した状態で人生の充実感を得ること」。これを「捨てる」とは、言葉通りに受け取れば、Life(私生活)をある程度犠牲にしてでもWork(仕事)に打ち込む、ということになるのでしょうか。いわゆる「仕事中心の生活」を選ぶ、という宣言なのかもしれません。
この風潮を見て、私は少し懐かしい気持ちになりました。 なぜなら、かつての私はこの「ワークライフバランス」という言葉を、仕事から逃げるための“都合のいい言い訳”として使っていたことを思い出したからです。
不思議なもので、私が心から尊敬する人たちから「ワークライフバランスが大事」という言葉を聞いたことがありません。 これは私の推測ですが、彼らにとっては夢や目標の実現そのものが人生の充実につながっており、その過程にある「仕事」は犠牲にするものではなく、むしろ人生を豊かにする一部なのかもしれません。
これは私自身の経験とも重なります。 かつて「バランス」を言い訳にしていた頃より、思い切って仕事中心の生活にシフトした今のほうが、不思議とプライベートも充実しているのです。仕事で得られる達成感や成長が自信となり、私生活にも良い影響を与え、結果として人生全体の幸福度が上がったように感じています。
私にとっての理想のワークライフバランスは、「50:50」の天秤のようなものではなく、仕事に本気で打ち込んだ先に見つかるものだったのです。
もちろん、これはあくまで私個人の考え方です。どんなバランスが心地よいかは人それぞれですし、人生のステージによっても変わっていくものでしょう。だからこそ、誰もが「自分にとっての最高のバランス」を、周りの意見に流されずに見つけることが大切なんだと思います。
今の私は、仕事が楽しくて、仕事に夢中になっているこの生き方が、一番心が平穏です!
ふたば税理士法人
ふたばフィナンシャル株式会社
半田


