中小企業はこれからとてつもないホワイトにならないと生き残れないかも
2018年11月05日
今週(2018.11.05)の日経ビジネス雑誌版にこんな扇情的なタイトルの記事が掲載されていました。(以下括弧内引用) 「中小企業の新卒採用 今や10年に1人、対策急げ」。
この記事によると、中小企業の求人倍率は「19年卒採用では約10倍となった。1人の学生を10社が奪い合う状況だ。言い換えれば中小企業1社は10年に1人採用できるかどうかというほど厳しい状況にさらされている」のだそうです。
この数字は全国平均でしょうから、都市部と地方ではまた事情が違ってくるだろうと思います。ただ、いずれ都市部の状況は地方にも波及してきます。近い将来、わたしたち地方に拠点をもつ中小企業もこの事実を受け入れざるを得ない事態になるはずです。
さて、そういった「新卒10年に1人」状態となることが想定されるとき、わたしたち中小企業はどういった対策をとればいいのでしょうか。この記事では採用がうまくいっていない企業は「学生に対して適切な情報発信ができていない」と説いています。また、「人事制度を改善するなど社員が魅力を感じる会社にして、評判を高めていくこと」も欠かせないといいます。
確かに言われてみればそのとおりです。もしわたしがいま有名大の新卒で就職先をえらぶとしたら、おのずとこんな企業を優先的に探すでしょう。・残業がすくない ・休日がしっかりとれる ・有給消化率が高い ・給与が高い ・やりがいのある仕事ができる
経営者の立場からするとなまじ要求が高い話です。でもそういった企業を目指さないと新卒がとれず、結果生き残れない可能性が高まります。経営者にとってはとてつもなく高いホワイトの壁が立ちはだかっているようなもので、それを乗り越える社内改革が急務だといえます。