季節の和菓子 4
2026年01月15日
新年最初のお茶会の初釜でいただく和菓子といえば「花びら餅」です。
見た目は、真っ白でふわふわなお餅で、その下から、ほんのりピンク色が透けて見えていて、雪の下で春を待つ花びらのようでとても可愛らしいお菓子です。
私の習っている裏千家では大切なお菓子で、もともとは、平安時代から続く宮中の新年の儀式で食べられていたようです。
それを明治時代に、裏千家の当時の家元が「ぜひお茶の席でも皆で味わいたい」と特別に許可をいただいたのが始まりで、裏千家が世の中に広めた、お正月の「幸せのお裾分け」のようなお菓子のようです。
中には、柔らかい白味噌の餡が入っていて、優しい甘じょっぱさが口の中に広がります。
そして、一番の驚きは細長い「ごぼう」が入っているのです。
「和菓子にごぼう?」と初めていただいた時は不思議に思ったのですが、実はこれにも意味がり、かつて宮中で長寿を願って食べられていた「固い食べ物」を象徴していて、さらにお菓子の形を「鮎」に見立てているのだそうです。昔の人にとって鮎は「年を越すめでたい魚」だったようです。
「土の中にしっかり根を張るごぼうのように、家や仕事が安定しますように」そんな願いも込められているようなので、今年も初釜でいただくのが楽しみです。
ふたば税理士法人 すず



