持ちつ持たれつ
2017年02月17日
雪持(ゆきもち)という言葉をご存知でしょうか。
私がこの言葉を知ったのは、着物の柄について調べているときでした。
草花や樹木の枝葉に雪が積もった様子を図案化したものを雪持文様と言い、
雪の重みに耐える生命力と、春(慶び)を待ちわびる意味合いが込められています。
私は北海道、とりわけて道央の方に住んでみたかったのですが、
その理由の一つは、雪が降ることです。
雪という、私にはどうにもしようがない自然のなかで過ごすことで、
忍耐強さが備わることを期待してのことです。
しかし家も車も持たず、雪の苦労を知る機会に乏しい私は、
果たして雪持ミカンになれるのか、
今日も窓の外をぼーっと見つめる、ポンジュースでした。