旭川から日帰りで行ける『日本遺産』のススメ
2021年03月17日
雪解けが進み春が近づいてきました。いろいろと出かけたい季節ですが、道外
旅行はまだ避けたいと考えている方に、道内魅力再発見のススメです。
『日本遺産』をご存知でしょうか。
(『日本遺産』公式サイト)
『日本遺産』とは、
“地域の歴史的魅力や特色を通じて 我が国の文化・伝統を語るストーリーを
「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです”
旭川近郊にある『日本遺産』をひとつご紹介します。
『#068 本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~』
(『炭鉄港』構成文化財一覧)
構成資産を有する自治体として旭川近郊の「芦別・赤平・沼田」が登録されています。
これら3地域の石炭産業は大正中期から昭和初期に始まり、芦別・赤平は平成の初めまで
現役の産炭地でした。こういった日本の発展を支えた産業の歩みを歴史的な文化財として
残そうというのが「炭鉄港」制定の目的のひとつです。
この中でもオススメなのは、赤平にある「炭鉱遺産ガイダンス施設」です。
こちらでは、実際に旧住友赤平炭鉱の炭鉱施設内に入り、当時坑内で働いていたガイドの方から当時の様子を聞くことができます。
炭鉱の歴史を知る常設展示も行われています。
実際に訪れるとわかりますが、ガイダンス施設の周りは、すぐ目の前に赤平駅があるにも関わらず広大な野原が広がっています。この野原にはかつて巨大な炭鉱施設がありましたが、閉山後施設が解体されたあと、その多くが再開発されず原野のまま残されました。
炭鉱の大きさを感じられる景色であると同時に、ある時期国の発展を支えていた地域が今置かれれている現状の厳しさに、考えさせられるものがあります。
北海道は長く、自然・景観と食を楽しむ観光地として支持されてきました。
ですが、コロナ禍でインバウンド収入が厳しい今だからこそ、こういった文化産業遺産を通して北海道の新たな魅力を「日本人」に知ってもらう良い機会の様な気がします。
旭川から赤平は、車で1時間程度です。
旭川から一番近いファミリーマートも赤平にあります笑
近場ドライブの目的地をお探しの方はぜひ候補にしてみてください。 ひらさわ