旭川から車で1時間、ホタルのまち沼田町

2021年08月04日

旭川新道を西イオン方面から忠和に向かって走ると、右折で道道98号線に入る交差点があります。そこに「ほろしん温泉はこちら」という案内板が出ているのを皆さんはご存知でしょうか。

ほろしん温泉ほたる館は沼田町にある温泉です。泉質は、単純硫黄冷鉱泉で源泉温度8.6℃。そのため沸かしの温泉とはなりますが、内風呂・露天風呂がありゆったりと過ごせるところです。併設のお食事処は採光が良く広々とした空間で、体に優しいメニューが豊富に揃っています。別館では手打ちそばも楽しめ、幅広い年代の方がリフレッシュできる場所となっています。

館内宿泊もできますが、オススメは併設のキャンプ場（オートもあり）利用です。非常に静かな場所なので、喧騒から逃れゆっくりと過ごしたい方には特におすすめです。7月にはホタルを観ることもできます。

最後に、温泉前に展示されている蒸気機関車と炭鉱跡をご紹介します。
「クラウス15号蒸気機関車」は、現存する日本最古の小型蒸気機関車です。1889年にドイツから輸入され、昭和6年から石炭貨車運搬用として活躍しました。かつて沼田には浅野雨竜炭鉱と明治昭和炭鉱という大きな炭鉱が2つあり、この炭鉱から出炭された石炭は恵比島駅（昔の朝ドラ「すずらん」のモデルになった駅）を経由して留萠港や滝川から札幌方面へ運搬されていました。その際に活躍したのがこの蒸気機関車です。今は昭和炭鉱の機関庫を模した建物にちょこんと収まっていますが、最盛期はかなりの馬力だったことが伺い知れます。

先に触れた浅野雨竜炭鉱と昭和炭鉱があった地区は、閉山後無人となりました。特に、雨竜炭鉱は閉山後にホロピリ湖というダム湖の底に沈んでいます。雪解けの時期には、かつての選炭施設を湖畔道路から観ることができます。展望台には最盛期の炭鉱街の街区図が掲示されており、かつての賑わいを想像することができます。

沼田町は訪れると一見静かな街に思えますが、温泉をはじめとして、夜高あんどん祭や『雪氷桜』の取り組み、美味しいトマトやお米もあり魅力的な街だと思います。旭川からの近郊ドライブ先の候補に加えてみてはいかがでしょうか。

ひらさわ

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