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映画好き・ドラマ好きは今すぐNetflixを始めるべき

2020年01月23日

今年のアカデミー賞も昨年に続き動画配信サービスのNetflix(ネットフリックス)が躍進しそうな雰囲気。計24部門でノミネートと、とにかく勢いに乗りまくっている。もしかすると「アイリッシュマン」が作品賞を獲っちゃうかも、なんて期待したり。

で、別に多くを語れるほど私はNetflixを愛用してきたわけではないけど、いわば新参者としてこのどハマリ中の動画配信サービスについて、まだこのサービスを使っていない映画好き・ドラマ好きに向けて語ってみたい。

 

Netflixのすごさ

Netflixの強みはなんと言ってもオリジナル作品にある。全世界1億6千万人から掻き集めた視聴料の実に75%を制作費に回していてその額なんと1兆6,000億円にものぼるんだとか(2019年実績)。どこか小国の国家予算ですか?

1話あたりに掛ける制作費も破格。1億円超えが当たり前で中には10億円なんてドラマもあったり。NHK大河ドラマが1話7,000~8,000万円、ほかの民放ドラマが2,000~3,000万、そりゃ大物俳優や監督らがこぞってNetflixに群がりますよ(言い方悪いけど)。

作品の良し悪しを測る目安となる他人の評価がいっさいわからないのも特徴のひとつ。「いいね!ボタン」があるので自分の評価を作品に反映させることはできる。ただしその集計結果はAmazonのように誰もが見られるようにはなっておらずNetflixだけが把握している。このシステムに批判的な向きもあるが私は好意的に受け止めてます。他人のレビューや星の数に左右されることなく自分が見たいと思った作品に素直に向き合えるのは意外といいんじゃないかな

また、解約の際の制約がいっさいないのも嬉しい。いつでも解約できるし解約金もない。だから「とりあえず試しに1ヶ月見てみようか」といった軽いノリで契約することができ(しかも即)、解約も、どこぞのケータイ会社のようにあの手この手で引き留めるようなこともなくすんなり解約できる(しかも即)。何ヶ月契約しようが料金は定額で割引なんかもいっさいないから、「今解約したらもったいない」などと後ろ髪を引かれることもない契約に対する心理的ハードルがとっても低いわけ。これって最近のサブスクのなかではかなり良心的なスタンスだと思う。

 

日本のドラマがヤバい

私のように四十も過ぎてくると、つい安定志向に走ったりハズレを引きたくないという気持ちが勝ってくるもの。世間様の評判という指標なしでは案外新しいものに手が出しにくかったり。ドラマを見るときもとりあえず第1話を録画しておいて、職場でドラマ好きの人の評価を聞いてみて面白いと太鼓判を押されたら見てみるといった、とても保守的な選別をしていたり。

ちょっとここでいまの日本のドラマについても言っておこう。なんかいい具合に病気をこじらせちゃってる感じがしてしょうがないのだ。たとえば今期のドラマに目を向けてみると7割超が医療モノか刑事モノ。いやいや、いくらなんでも多過ぎじゃありませんか?誰がそんなにシリアス求めてるんスか・・。

ただそう思う反面、テレビ局の現場責任者の多くはおそらく私と同じ四十代。だから視聴率が下振れしにくい企画に偏ってしまうのはわからなくもない。私同様、安定志向の罠にハマってらっしゃるのだ。ただしそれを食すほうとしては食傷気味を通り越してすでに胃もたれを起こしているってことは理解してほしいですけどね。もっとアグレッシブに行けませんかねぇ。

一方でNetflixは現在進行形で多様なジャンルを制作していて、SF、恋愛、ホラー、戦争、なんでも揃っている。でもあまりにも作品が多過ぎて何を見ていいのかわからなくなるというのも確か。一応、Netflix側から今までの視聴履歴から「あなたへのオススメ」をレコメンドしてくれるけど、あんまり的を射ていないというか。ということで、これからNetflixをはじめる方へ私のオススメ作品をいくつか紹介します。

 

オススメのNetflixオリジナル作品はこれだ

『ジェラルドのゲーム』

ワンシチュエーションものの出色。夫婦で訪れた別荘で夫が突然死する。妻は両手に手錠が掛けられベッドから動けない状況。あたりには誰もいない。さて妻はどのようにして脱出を果たすのか──というスリラー。一部目を覆いたくなる場面があるが最後まで楽しめた。

 

『全裸監督』

昨年後半さんざん話題に登った同作品は、やっぱりうわさに違わず面白い。私は年末年始に一気に見た。なお完全なる大人向け作品で、性描写がバンバン登場する。閲覧には十分注意すべし周りへの配慮という意味で)。私は独り者なので大音量で見てやりましたよ。

村西とおるという人はまったくといっていいほど知らなかったけど、一方で確かに90年代はじめ黒木香という人が頻繁にテレビに出ていた記憶はあり、なるほどあの裏にはこんな物語があったのかと、30年越しに伏線が回収された思いで鳥肌が立った。

 

『ブラックサマー Zネーション外伝』

ソンビ系ドラマの頂点に君臨するのは現在も放送が続く「ウォーキング・デッド」で異論はないだろうが、あちらがゾンビへの恐怖+人間ドラマだとしたら、こちらは人間ドラマをバッサリ省いた「ゾンビからいかにして逃げ切るか」だけに焦点を当てた作品。とにかくスリリングな展開に目が離せない。ただしなんだかよくわからない理不尽な展開があり、「なぜ?」の答えがないまま話が進んだりして少々不親切な部分もある。総じてイッキ見してしまう中毒性があるのは確か。新シーズンの配信も決まっている。

 

以上、とりあえず3本紹介したけど、まだまだ見ごたえのある作品が山ほどあるのがNetflixのすごいところ。まだこのサービスを使ったことのない映画好きさんやドラマ好きさんは、この機会にすごい作品作りへの投資だと思って契約してみてはいかがでしょうか?

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