母親の読む本②
2023年02月09日
以前のブログで、退屈している私の母親に読ませる本の候補として、東野圭吾の「変身」という本を読んでいることを書きました。
読んでみると、凄惨な場面やどぎつい表現が結構出てくるのでパスすることにして、懲りずに東野圭吾の、今度は「分身」という小説を読んでみました。
お互いの存在を全く知らない二人の女子大生が、それぞれの母親を事故で亡くすのですが、それが単なる事故ではないと感じ真相を探っていき、その過程で、自分とそっくりな
人間が存在しているらしいとお互いが気づくことになります。それぞれ色々な人達の協力を得ながら探索を進めるうちに、自分たちをつけねらう怪しい人達が現れ、
危険な目にあいながらも隠されていた親の秘密、自分の出生の秘密に迫っていきます。その秘密とは何か、二人は会うことができるのか・・・。といった具合に
話が進んでいくのですが、正直、これは面白いと思いました。ところどころに遺伝子工学や発生学の専門用語が出てくる点を除けば、私の母親でも十分楽しめる小説だと思いました。
このように母親の読む本の候補として最近はあまり読まない本を数冊読んでみましたが、最初は活字を追うことが苦痛に近いものだったのが、すらすらと読めるようになり、
スピードも上がっていくのを感じました。本も読まなければ読書力は落ちていき、読めば読書力は上がっていくものだと思いました。読書の楽しみを思い出したような気がしました。
T.M