所員ブログ

線路は続くよどこまでも

2020年12月14日

先日、来春で18駅を廃止するとJR北海道からリリースがありました。

宗谷本線・石北本線の各駅は以前から廃止が噂されていましたが、旭川近郊の
伊納駅・北日ノ出駅・将軍山駅の廃止決定は正直「聞いてないぞ」と
驚いた界隈の人が多かったです。
私もその1人で、この3駅は通り過ぎたことはあっても写真を撮ったことが
なかったので、雪が浅いうちに行かなければと思っていたら、
今日かなり積もってしまいました。

鉄道といえば、旭川市内にも、かつて路面電車が走っていました。
人生の諸先輩方は既知のことと思いますが、若い方は案外知らないかもしれません。

路面電車が走っていたことがわかる遺構は現在ほとんど残っていませんが、
市内地図を見渡すと一目瞭然です。

ひとつめは、4条通りからアモールさんへ入る斜め通り
ふたつめは、龍谷高校さん近くの斜め通り

これら2つの道路が「旭川電気軌道」東旭川行と東川行の線路跡です。
現在市内バスを運行している「電気軌道」さんのルーツは路面電車にあります。

斜め通りを結んだ先にあるアモールさんの敷地には、電気軌道の「追分駅」が
ありました。以前は、バス停の名前に「追分」が残っていましたが、いつの間にか
「豊岡○条~」という普通の名前になっていました。
他にも、「旭川市街軌道」が赤十字病院まで・第7師団まで電車を走らせていました。
ちなみに、市街軌道・電気軌道の始点は旭川4条駅で、現在の丸亀製麺さんの敷地に
ありました。国鉄を含めて最盛期には複数の駅が立地していたわけですから、4条通や
銀座商店街が賑わっていた理由もわかります。

コロナ禍で旅行には行けなくても、普段通勤などで何気なく通っている道の歴史を知ると
少しだけ非日常に触れた気がして気分転換になるのでは、と思いお話してみました。

こういう世相だからこそ、地元の良さを再発見する人が増えると良いなと思います。

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