自転車のチェーンが絡まったら地獄が待っていた
2020年11月17日
あなたは自転車で起きたら嫌なことと言ったら何を思い浮かべますか。
私は「タイヤのパンク」と「チェーンが外れること」と即答します。いままで何度このことで大変な思いをしてきたことでしょう。おそらくあなたもそうではないですか。つい最近も、また大変な目に遭いました。
ある日の会社帰り、もうあたりはすっかり暗くなった中、いつものように自転車に乗っていたら急にガチャガチャガチャっと、とんでもない音を立ててチェーンが外れたのです。尋常ではない外れ方をしたことは、その異様な音ですぐにわかりました。すぐに降りて、自転車を前後に動かしてみました。ところが動かせば動かすほどチェーンが絡まってしまい、そのうちまったく動かなくなってしまいました。しまった!
漕ぐことも押して動かすこともできなくなった自転車を見つめ、私は途方に暮れました。なぜならまだ自宅までたっぷり4kmはあったから!動かない自転車はただの重たい鉄の塊。これを移動させようと思ったら、絡まって動かなくなってしまった後ろタイヤを持ち上げて宙に浮かせつつ、前タイヤのみで前進させるという、苦行としか思えない状態でしか運べないわけです。地獄です。
しょうがない、私は腹をくくって運び始めました。そうやって運んでいるうちに腕がぷるぷる震えてくる。重い。そのへんに放り出してしまいたい衝動に駆られながら、とにかくいちばん近い自転車屋まで・・と息も絶え絶え、運びました。
2kmほど進んで、ようやく自転車屋の明かりが見えたとき、その自転車屋は天国に見えました。
自転車屋のおじさんに「とにかく動くようにしてください」と汗を拭いながらお願いしました。おじさんは、状態を確かめるなり、「チェーンを切るしかない!」とばっさり切ってくれました。その瞬間、私も解き放たれました。
自転車は日頃からメンテナンスを怠ってはいけません。何年もほったらかしにしていた罰が私に下った出来事でした。