落語を聴きに行って来ました。
2023年04月06日
先月末に立川談春と柳家三三(さんざ
と読みます)の落語を聞きに道新ホー
ルに行って来ました。
立川談春は、公演のチケットが中々手
に入らないというくらい人気のある落
語家ですが、今まで聞いたことがな
く、談春の落語というものはどんなも
のかと楽しみにして行って来ました。
聴いてみると、確かに上手いとは思い
ましたが、むしろ、一緒に来ていた柳
家三三の落語が大したものだと思いま
した。
噺のあらすじは、父親の借金を返済す
るために、娘が自ら遊郭に身を落とし
て作った50両を、その父親は帰り道
に、集金したお金をすられて橋の上か
ら身投げをしようとしていた見ず知ら
ずの男に思わずやってしまい、自分は
またどん底に落ちてしまう。ところが
その善行がめぐりめぐって父親と娘に
思わぬ幸せをもたらすというシンプル
な内容です。
聴いてみると、江戸の町人がそこで話
しているような、一人で演じているの
にもう一人いるような錯覚をするくら
いの熱演で、すっかり噺の世界に引き
込まれてしまいました。
以前から上方落語はよく聞いていまし
たが、「江戸落語」の良さがわかった
ような気がしました。
江戸落語では、「ばかやろう」、「こ
んちくしょう」、「このやろう」とか
いう言葉が耳障りなこともあるのです
が、三三の落語にはそのようなものも
なく、とても聴きやすいものでした。
野球などのスポーツもそうですが、
映像で見るのとナマで見るのとはまっ
たく違います。
興味がある方はぜひ、実際に公演を見
に行かれること、また、江戸落語では
柳家三三をお勧めします。
T.M