藪の中と父の形見
2025年12月16日
先日、「納谷版 藪の中」を観劇してきました。この舞台は、旭川事務所の方々にはコミュニケーション研修の講師としてもお馴染みの富良野塾OBのスキンヘッド先生のお仲間である、こちらもスキンヘッドの納谷さんの作演出による作品です。芥川龍之介の名作「藪の中」を、現代の札幌の居酒屋を舞台にアレンジしたもので、原作もYouTubeの朗読をきいて臨みました。原作自体、読んでも(聴いても)「誰が本当で、真実は何なのか?」とモヤッとするお話です。
お芝居は、札幌の居酒屋の20周年パーティから始まり、芥川の原作はどこへ行ったのかと思わせつつも、次第に原作と居酒屋、真実と嘘が入り乱れる展開に。とても面白い舞台でした。観客席はまさに舞台の成り行きを固唾を呑んで見守るような緊張感に包まれ、皆さん前のめりになって物語に引き込まれていました。
そんな中、観劇後にふと手を見ると、父の形見のネクタイピンで作った指輪の石がないことに気づきました。朝、指輪をしたときには確かに石がついていたのに、その後、地下鉄に乗ったりコンビニに立ち寄ったり、トイレに行ったりしている間に外れてしまったようです。正直、見つかる可能性はほとんどないと思っていましたが、札幌市営交通と北八劇場に問い合わせたところ、なんと北八劇場に落とし物として届いているとの連絡をもらいました。ちっこい石(トパーズ)なので見つけた人もすごいですが、奇跡ともいいようがない出来事でした。
そんなこんなで石を引き取りに後期日程の藪の中も観に行くとことになりました。キャストも変わるので楽しみです。
後期日程は12月24日から始まります。大賞もとった作品ですので気になる方はぜひご覧あれ。
https://kita8theater.com/stage-schedule/2025yabunonaka/
旭川事務所OKB


