車が一晩に3回も雪にはまった話
2021年02月19日
今週火曜日(2月16日)は昼間、プラスの気温になったために、
道路に積もっている雪が解けて、かなり緩んで凸凹の状態になり、
おかげで夜、帰宅途中に乗っていた自分の車が、路上の深くなったタイヤ跡の轍にはまって
動けなくなる災難が、一晩に3回もありました。
その晩、普段通らない横道に入ってしまったのが運の尽き。
路上の凸凹の大きさに悪い予感がしたのですが、
今更引き返せないと、進んでいったら、
とうとう動かなくなっていましました。
幸い、非常用のシャベルを車に積んであったので、
取り出して車輪の周りの雪をかき分けてどかしました。
十字路の真ん中に停まってしまったので、
横の道から来て進めなくなった車のドライバーの人も
ショベル片手に出てきて、雪をどかすのを手伝ってくれたため、
なんとかそこからは脱出し、その人にお礼を言って車をまた動かし始めました。
ところが、その先の道には更にひどく深い轍が続いており、
ああこれはヤバい、なんとか突っ切ろう、と思った矢先に、
またしても動かなくなっていましました。
車から降りてみると、埋まっているのは車の前方だけで、
後方の車輪は左右とも比較的堅い雪の上に乗っています。
これは前の方の雪をどかせばなんとか動けるかな、と思って
ショベルで車輪周りや車の前方の雪をどかしていると、
車が停まってしまった場所の近所の家のお爺さんがスコップを持って家から出てきて、
雪をどかすのを手伝ってくれました。本当にありがたい話です。
しかし今度はいくらやっても、車は全然動きません。
この車は4駆なのでけっして非力ということはないはずなのですが…
そうこうしているうちに、帰宅した近所の別の人が出てきて、
スコップで車の周りの雪を掘ったり、押してくれたりしたのですが、全然だめ。
「これはJAFを呼んだ方がいいね」と言うので、
「そうします」と答えて、皆さんは引き上げていきました。
私はJAFには加入していませんが、私の奥さんはJAF会員なので、
携帯で奥さんに連絡して、JAFに連絡してもらうことにしました。
連絡の結果を待つ間、車輪はもう雪には埋まっていなし、前方の雪もどかしたのに、
なぜ動かないんだろう?と疑問に思って、あちこち見ているうちに、
車の前方から車の下を覗き込んだら、車のすぐ下に雪が詰まっていることに気付きました。
そうか、車の前方が雪の塊の上に乗っかっていて、車輪が地に着いていないから動かないのか。
これは発見でした。
それなら、車の下の雪をどかせば、車輪が着地して動くはず。
そう思って車の下の雪をほじくり出そうとしたのですが、これは大変でした。
かなり奥の方までショベルを突っ込んで雪をどかしたのですが、全く動く気配なし。
そうこうしているうちに、奥さんから連絡が来ました。
聞くと、家族会員でないのなら、今回は会員特典が適用にならず、
正規の出張料金の1.5万~2万円ぐらいがかかるとのこと。
しかも今日は市内のあちこちに緊急出動しているので、明日にならないと行けないと。
そんなんじゃ頼りになりません。
そうだ、市内に住んでいる私の弟に連絡してみよう。
携帯で電話したら、ちょうど風呂から上がってくつろいでいたところだと。
「そんな時に悪いけど、なんとか助けてくれないか」
「仕方ないなあ。行くから待ってて」
こちらは地獄に仏の気持ちです。
10分ぐらいして、弟が車で来てくれました。
弟が通ってきた道は、私の車がはまった場所の20mぐらい前方で、
そちらは除雪されているから、そこまで出ればなんとか帰れるだろうと。
弟の車は私の車よりも車高が高く、はまってしまう可能性は低そうです。
「じゃあ俺の車で兄貴の車を引っ張り出そう。
牽引するロープは持ってきたけど、兄貴の車はロープを取り付ける金具がどこにある?」
そういえば、私の車の荷台の下に、タイヤ交換用の道具が入っているけど、そこにあったかな?
見てみると、先の方が輪になっている金具が入っていました。これだ。
「兄貴の車の前方のバンパーに取り外しできる丸い蓋があるから、そこに取り付けられそうだ。
この蓋を外す、何か尖った道具ある?」
やはりタイヤ交換に使う、ボルトを緩める金具の反対側が尖っているので、それを使おう。
それで、無事に取り外しができて、牽引用の金具の取り付けができました。
ロープでつなぎ、お互いの車に乗り込んで、一緒にアクセルを吹かすと、
やった! ようやく動き出して、無事脱出! 除雪された道まで来れました。
また雪が降り出してきていました。「視界も悪いから、しばらく兄貴の先導をするよ。」
全く、頼りになる弟です。
そうして、車通りの多い表側の道まで出てこられました。
ここまで来れば大丈夫。弟は帰宅していきました。
ところが、ようやく家の前まで来た時。
家の前の道は裏道ですが除雪も入っていて、はまる心配はなかったのですが。
道路と青空駐車場の端境のところが、雪でちょっと盛り上がっていて、
バックで駐車場に入ろうとしたら、運悪く、またしてもはまってしまい、動かなくなりました。
今度はもう家の前なので、奥さんに出てきてもらって、
二人で雪を掘ったり、奥さんに車を押してもらったりして、
やっと脱出できました。
(実は、さっき帰っていった弟にまた引っ張り出してもらおうと、すぐに連絡して、
弟がちょうど到着した時に、脱出できたのでした。
弟は呆れ顔で笑いながら帰っていきました。次の日、弟の家にお礼の菓子折を持参しました。)
その後、また車がはまったりしないよう、奥さんと二人で駐車場の除雪をして、
全部終わって家に入った時には、夜11時になっていました。
全く、大変な晩でした。
(渡)