鎌倉殿
2022年09月13日
今年の大河ドラマは、鎌倉時代初期の苛烈な権力闘争が描かれていて、非常に面白いです。
中でも鎌倉幕府の初代将軍となった源頼朝の非情さは群を抜いていました。
頼朝役を演じた大泉洋が「(この役をやったおかげで)近頃評判ガタ落ちで…」とこぼすほどです。
自分の地位を脅かすと判断した者たちを次々と排除していき、
頼朝が東国武士の棟梁となる礎を作った上総広常(佐藤浩市)、
平家打倒に功績のあった従兄弟の木曽義仲(青木崇高)は元より、
自分の実の弟たち、源範頼(迫田孝也)や義経(菅田将暉)も殺してしまうという酷さ。
義仲の息子・義高(市川染五郎)は、頼朝の娘・大姫(南沙良)の婿だったのに、
これも始末した結果、大姫はおかしくなって早死してしまいました。
頼朝はといえば、首だけになって鎌倉に届けられた義経に向かって
「平家追討の話を直に聞きたかった」と大泣きしていましたが、
自分から死なせるように仕向けておいて、それはないだろう、と見ているこちらは思いましたが。
小栗旬演じる主役の北条義時も、この頼朝に影響されて、
政敵に対して非情ぶりを発揮していきます。
義時が始末に関与したのは
梶原景時(中村獅童)、
比企能員(佐藤二朗)、
源頼家(金子大地)…
そして来週は、畠山重忠(中川大志)もとうとう…
という展開になりそうです。
今後も目が離せません。
(渡)