驚きの生態
2025年07月23日
先日、400年の歴史を持つ竹細工の職人さんの講演を聞きに行ってきました。
北海道では竹は自生していないそうですが、全国的にも竹林が少しずつ減ってきているそうです。その大きな理由のひとつに、「竹は花を咲かせると、そのあとほとんどが枯れてしまう」という竹ならではの性質がることだそうです。竹は地中の太い地下茎でつながっているので、竹林全体が一緒に花を咲かせて一斉に枯れてしまうこともあると知ってとても驚きました。
なかでも一番びっくりしたのは、そもそも竹が花を咲かせること自体がとても珍しいこと、そして種類によっては60年から120年に一度しか花を咲かせないものもあるというお話です。同じ竹林の竹が、みんな一緒に花を咲かせる姿は、自然の不思議を感じます。
調べてみると、竹はイネ科の植物で、咲いた花は稲の穂のように見えるそうです。花が咲いた部分は、普段の青々とした竹とは違い、淡い茶色や黄色がかった細長い穂が付き、たくさんの雄しべが垂れ下がっているのが特徴なんだとか。
竹はただの植物ではなく、昔から人の生活や文化を支えてきた大切な存在なのだと気づかされました。茶道で使う道具の中にも、竹で作られた物があるので身近に感じています。伝統工芸を受け継いでいくことは、とても大変なことだと思いますが、これからもずっと残っていってほしいなぁと思いました。
ふたば税理士法人 すず