100インチの壁を越えろ!マンションに120インチの大画面を導入した話
2026年01月07日
テレビの大画面化と低価格化が止まらない。 6年前に60万円で購入した85インチテレビが、今や20万円を切る予算で手に入る時代だ。昨年の引っ越しを機にその愛機は実家へ譲り、私はさらなる大型化、100インチの世界を夢見ていた。
しかし、現実は非情だった。100インチのテレビはあまりに巨大だ。どう計算しても、わが家のマンションのエレベーターには入らず、階段での搬入も絶望的。物理的な限界を前に、私は一度、大画面への夢を諦めかけた。
だが、子供の頃からの憧れはそう簡単に捨てきれるものではない。 どうすればこの部屋に100インチを出現させられるか。私はGoogleのAI、Geminiに連日相談を重ねた。部屋の構造や搬入経路の悩みをぶつけ、対話を繰り返すなかで辿り着いた答えが、「プロジェクターの導入」であった。
プロジェクターならば、本体はテレビに比べて圧倒的に小さい。これなら搬入の問題は一気にクリアされる。さらに、テレビという「板」のサイズに縛られなくなったことで、私の思考は次のステップへ進んだ。
「搬入の制約がないのなら、100インチにこだわる必要もないのではないか?」
検証を開始した。 わが家の壁は青系のため、そのまま投影するには向かない。しかも壁に映すとソファからの視聴距離が遠くなりすぎる。そこで、壁ではなく「部屋の途中にスクリーンを設置する」というプランを立てた。 設置可能なスペースを計算した結果、導き出された最大サイズは120インチ。テレビでは物理的に不可能だった領域だが、プロジェクターなら実現可能だ。どうせならこの部屋で許される最大級の感動を味わいたい。そうして私は、120インチスクリーンの導入を決意した。
しかし、最後にまたしても「搬入問題」が立ちはだかる。 一般的な120インチスクリーンは、梱包サイズも3メートル近い一本の棒状だ。結局、テレビと同じくエレベーターに載らないことが判明した。 やはり無理なのか……と諦めかけたその時、一つの光が差した。日本のメーカーが、分割して搬入できる「折りたたみ(連結)式スクリーン」を販売していたのだ。これならばコンパクトに搬入でき、エレベーターでも問題なく運べる。
こうして、ようやくすべてのパズルが繋がった。 実際の設置作業は、ミリ単位の水平調整に苦しめられ、気が遠くなるほど大変であったが、なんとか無事に完成した。
さて、この苦労の末に手に入れた120インチの大画面で、私が一体何を見ているか。 それは、日々のニュースと、おどろおどろしい心霊動画である。 「なんともったいない」と笑われるかもしれない。だが、視界を覆い尽くすスケールで映し出されるニュースや恐怖映像には、何物にも代えがたい臨場感がある。私はこの結果に、心底満足しているだった。
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