25年後の旭川は人口23万人
2024年02月27日
芦別市のご当地料理であるガタタンや石窯ピザを美味しく食べられる道の駅「スタープラザ芦別」の隣に、「星の降る里百年記念館」という施設があります。芦別市の歴史などを学べる施設で、炭鉱で栄えた街ということもあり炭鉱関連の展示には力が入っています。
先日、その記念館に館長として永く勤められていた長谷山隆博さんが、産炭地研究会の方々と共著で『芦別 炭鉱<ヤマ>とマチの社会史』という書籍を出版されました。
途中まで読み進めていますが、かなり骨太な内容で読み応え充分です。
百年記念館に収蔵されている各炭鉱会社の史資料が丁寧に分析されていて、鉄道・町域・学校の拡大と縮小や閉山に伴う人口動態など、基幹産業の撤退が地域に与える影響を多方面から知ることが出来ます。北海道新聞でも紹介記事が出ていたのでご存じの方もいるかも知れませんね。
夕張を始めとして旧産炭地=急激な人口減というイメージがあると思いますが、「どうしてそうなったか」を知る手がかりが多く納められています。いつだったか調べ物をしていて「産炭地の歩んできた道は未来の北海道が歩む道」という言葉に触れました。ちょうど2050年の人口推移が発表され、約25年後の旭川市の人口は23万人というニュースが先ごろあり、この言葉を思い出さずにはいられませんでした。興味を持たれた方はぜひ手にお取りください。
また、先に述べた長谷山隆博さんは著書の出版を見届けたのちに急逝されました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
ふたば税理士法人 ひらさわ