Break up!
2017年03月22日
私は子供のころ、ものを解体するのが好きでした。
自分が気に入っているものほど解体したくなるもので、
ドライバーと平刀を使って時計やオルゴールを分解しては、
もとに戻せなくて泣いて、家族にしかられました。
私が解体するそのたびに、家族は直すことを要求されたわけですから、
堪らなかったことでしょう。
そのうちに、解体する前に状況を確認することや、
メモをとることをすすめられ、私もしかられるのがいやなものですから
だんだんと自分で直せるようになりました。
最近は、まとまった時間が取れる時には着物をほどき、
寸法を直したり羽織につくりかえたりして過ごしています。
革の鞄や靴も解体してみたいのですが、
いまのところ、元どおりに戻せる自信がありません。
気に入っているものほど解体したい理由は、
より深く理解したいからなのでしょうか。
好奇心旺盛といえば聞こえはいいけれど、
単に移り気なポンジュースでした。