iPhoneのパネル争奪戦の行方はいかに?
2017年09月26日
ジャパンディスプレイという会社をご存知ですか?
2011年にソニーやパナソニック、東芝など日本の大手家電メーカーのディスプレイ部門が統合して誕生したディスプレイ製造会社で、売上の半分はアップル向けです。
で、そのジャパンディスプレイのライバルにあたるのが韓国のサムスン電子(以下サムスン)。iPhoneのディスプレイ争奪戦を繰り広げています。
今までのiPhoneのディスプレイは液晶でした。ところが今回あらたに発売されるiPhoneXではついに有機ELが採用されます。有機ELは「薄い・軽い・省電力」の三拍子が揃った今後普及が期待される次世代パネルです。
その有機ELパネル、現状スマホ用に限っていうとサムスンにしか製造できません。ジャパンディスプレイも開発に取り組んでいますが、量産化は来年の半ば。もうちょっと時間がかかります。
そういえば今から10年前、ソニーも世界に先駆けて有機ELパネルを使ったテレビを発売したことがありました。しかし11インチという小さなものしか作れず、程なくこの分野から撤退してしまいました。
それだけ有機ELというのは大型化も難しければ量産化も難しい代物なんです。今は1歩も2歩も韓国企業に先行されている有機ELですが、ジャパンディスプレイには再来年のiPhoneには採用されるようにぜひともがんばってほしいです。
(参考)日経ビジネス 2017.09.25