アナログ回帰
2024年10月23日
IT先進国のスウェーデンで、学校の教科書をデジタル端末から紙に回帰させる「脱デジタル化」の動きが広がってる、という新聞記事が出てました。スウェーデンでは2006年にはすでに一人一台の学習用端末が普及していたそうですが、この結果、子供たちの集中力が続かない、とか、考えが深まらない、長文の読み書きができない、といった弊害が問題視されるようになってきたんだそうです。実際、子供の学習力を測る国際調査でも成績の落ち込みがデータとして出てしまってるようで、ノーベル賞の選考機関を務める研究所でも、印刷された教科書や教師の専門知識の習得に重点を置くべきだ、と、研究者たちも警告を発してるんだそうです。
たぶんこれは大人も同じで、仕事や読書なども、場面によってはアナログの方が良いことがあるのかもしれません。デジタル化の遅れを指摘されて現在一生懸命デジタル先進国に追いつこうとしてる日本ですが、ひょっとすると、このままの遅れでいた方が(周回遅れで)かえって先頭に立つ、なんてこともあるかもしれませんよ。