セブンイレブン争奪戦
2024年11月15日
セブンイレブンを運営するセブン&アイホールディングスがカナダのコンビニ大手から買収提案を受けてる(セブンが買収される側)というニュースには驚きましたが、セブン側はもちろんこれをすんなり受け入れることにはならず、昨日の新聞には、この買収提案に対する対抗策として、現在の経営陣による株式の買い取り(MBO)を検討している、という記事が出てました。金額はなんと9兆円。ちなみに、カナダの会社は7兆円で買収提案を行ってるそうです。ポイントは経営陣がこの9兆円をどうやって調達するかですが、発表されてるのは6兆円を金融機関から調達し、残りを商社などが出資してセブンを非上場化する、という案だそうです。日本のみならず、世界を代表するコンビニの運営権が誰の手に渡るのかは今後も要注目です。
この、セブンの非上場化(案)で思い出したのが、日本には証券取引所に上場してない有名企業が実はけっこうあるという話です。たとえば、サントリー、アサヒ飲料、JTB、佐川急便、竹中工務店、YKK、NTTドコモ、小学館、朝日新聞社など(他にも多数)は上場してません。最近読んだ経済雑誌にはアパホテルも非上場会社だと書いてありました。非上場のメリットは買収リスクが無くなることや、株主の意見に左右されず自由な経営ができることなどが挙げられてますが、一方で、主な資金調達方法が金融機関からの借入のみになるというデメリットもあり、大企業にとっては難しい選択になるんですけどね。