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映画雑感 vol.118

2025年01月31日

そういえばこの映画雑感では北野武(ビートたけし)監督の映画を取り上げたことがなかったかもしれませんので、今回は北野武監督の「座頭市」(2003年公開)を取り上げましょう。「その男、凶暴につき」(1989年)から始まる北野武監督作品はこれまでに20作近い作品が公開されてますが、4作目の「ソナチネ」がカンヌ映画祭で注目され、7作目の「HANA-BI」が世界3大映画祭のひとつのベネチア国際映画祭で最高賞となる金獅子賞をとって以来、発表する作品が常に世界から注目される「世界のキタノ」となったことはみなさんご存知のとおりです。

一昨年公開された話題作の「首」は先日観ましたけど、キタノ作品の特徴は一言でいうとバイオレンスです(と私は感じてますけど)。それもけっこうリアルです。ただ、世界から評価されているようにそれは単なる暴力映画ではなく、映像の美しさとか、セリフの少ない情緒的な表現とか、そのセンスの良さが評価されていて、キタノ作品はあの黒澤明監督(1998年没)も絶賛していたほどです。で、そんなキタノ作品の中でも数少ない時代劇の「座頭市」は、個人的にはすごく面白い映画でした。キタノ作品でしかも本格的なチャンバラ映画ですからバイオレンスはやはりキツめですけど、観てないならおすすめの映画ですけどね。つい先日、アメリカのゴールデングローブ賞で助演男優賞(SHOGUN 将軍)をとって一躍世界的に注目された浅野忠信さんもこの映画に出演してますが、浅野さんがすごくかっこいいんですよ(あ、主演の座頭市はキタノ作品ではおなじみの監督自ら演じてますけど)。

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