日本人はなんと恵まれていることか
2025年02月18日
先日、NHKのスペシャル番組でアフガニスタンからの難民を特集したテレビ番組を観ました。アメリカ軍が撤退したあとのアフガニスタンでは当局の意向で女性の権利が著しく制限されたり、欧米側に協力した国民への激しい弾圧といった過酷な状況もあり、国境を越えて他国へ逃れる難民が後を絶たないそうです。ただ難民たちはいわゆる不法移民となってしまうため、もちろん簡単に他国へ行けるわけはなく、家を売ったり借金をしたりしてお金を工面して「運び屋」と言われる業者に自分の身を委ねて逃亡の手助けをしてもらうわけです。ところが、国境付近の警備状況はどんどん厳しくなってるそうで(トランプ大統領による不法移民の取締りにみられるように)、以前はなんなく通れたところが通れなくなってたり、運ばれる途中で山の中などに置き去りにされたり、あるいは山賊に襲われたり、経由地のロシアで拘束された難民などはウクライナ戦争の前線に兵士として投入されたりと、その逃亡はまさに命がけとなってるようです(そして逃亡成功の確率はどんどん下がってるそうで・・)。
アフガニスタンからの難民の多くが目指すのはヨーロッパで難民の受け入れに最も寛容なドイツだそうですが(最近は難民受け入れを拒否する右派勢力がドイツ国民の支持を増やしてるそうですが・・)、そのドイツへ行くのがまさに命がけで、私たちがドイツへ行くのとはわけが違います(もちろんこちらは単なる旅行ですけど・・)。
他国へ逃げ出す必要のない自分の国がちゃんとある、ということがどれほど恵まれていることかを再認識させられました。