通常、車の売却に所得税はかかりませんが
2025年06月11日
大阪で複数の病院などを運営する医療法人の元理事長が、高級外車の転売で得た5億円もの利益を申告していなかったという指摘を国税当局から受けた、というニュースが出てました。追徴税額は3億円!にもなるんだそうです。
自家用車など、生活に必要な動産を売却して得た利益(利益なので売却額そのものじゃありません)には通常、所得税はかかりません。が、今回のケースではこの元理事長が何度も転売を繰り返して利益を得ていたことから、非課税となる生活用動産の売却ではなく、投資目的の売却として課税対象になると国税は判断したようです。
転売していたのはフェラーリなどの高級外車で、中にはたった1台で1億円の「売却益」が出ていたものもあったそうですが、総額で5億円もの売却益って、投資としてみるとすごい実績です。一部の高級外車の正規ディーラーでは、こうした転売行為によって本当に乗りたい人たちに車が行き渡らないことが無いよう、短期間で転売する人を出禁にしてるそうですから、転売で稼ぐのも簡単ではないはずなんですけど、この元理事長(はお医者さんなのかな?)は投資家としての才能はあったんでしょうね。ただ、税務申告はきちんとしなきゃだめです。