タワマン節税とは
2025年11月28日
昨日のブログで「タワマン節税」について触れたので、軽く解説しておきましょう。タワーマンションを使ったタワマン節税は、相続税を計算する基準となるタワーマンションの評価額が、市場の実勢価格に比べてかなり低くなる点を利用して節税を図る手法です。たとえば1億円のタワーマンションの相続税評価額がルールに則って計算した結果2,000万円程度だったとすると(実際そういうケースが多いんですが)、現金で1億円持ったままでいるよりタワマンを買ったほうが相続税は圧倒的に安くなります。ただこのままだと、相続税は安くなっても、必要もないマンションを購入して1億円の現金を失うことになるので意味が無いところ、このタワマンが購入した時と同じぐらいの価格か、あるいはそれ以上の価格で転売できてしまうところがミソです。相続税が計算されるときだけ現金をタワマンに変えて、相続手続きが終わった後に転売してしまえば、税金だけを安くできて1億円の現金も手元に残るというわけです。もちろん、そのタワマンが必要なら転売せずそのまま持っていたってかまいません。
この節税手法があまりにも横行したため、現在の税制ではこれを「ある程度」封じていますが、その代わりに使われていたのが昨日のブログで書いた賃貸用不動産の節税だったわけです。


