毎日楽しく!ブログ版

映画雑感 vol.134

2026年02月06日

来月にはアメリカのアカデミー賞が発表されますが、今回は、そのアカデミー賞で作品賞や監督賞、主演男優賞など史上最多の16部門にノミネートされてる「罪人たち」を取り上げましょう。まだノミネートの段階で受賞ではありませんが、これまでの最多ノミネートは「タイタニック」や「ラ・ラ・ランド」などの14部門だったそうで(この2つもすばらしい映画でした)、これらの名作をしのぐノミネート数が話題になってます。

まだ観てないけど観ようかと思ってる人のためにあまりネタバレしないようにしますけど、この映画は基本的にはホラー映画なんです。割と血も飛びますので、そういうのが苦手な人にはあまりおすすめできない映画です(私も本当は苦手)。が、こういうホラー映画が、作品そのものとして高い評価を得ている証である作品賞や監督賞、脚本賞を含めて史上最多のノミネートを受けてるのはたぶん、この映画に込められたテーマのようです。物語の舞台は1930年代のアメリカ南部のミシシッピー州で、同時期のアメリカ国内でも黒人に対する人種差別が特に激しかった地域です。そこで主人公の2人の黒人兄弟が酒場をオープンさせるんですが、オープン初日、そこに招かれざる客がやってきて・・・、というたった1日の出来事を描いた作品です。で、前半は割と重厚な感じの映画なんですけど、後半からホラー映画になります。ただそこに人種差別や植民地の歴史、支配者と被支配者に係る多くの暗示などが盛り込まれていて、たぶん、ふつうの日本人の私たちが観てもその深みには気づきません。なので、ある程度のネタバレを覚悟して作品の解説をみてから映画を観るか、あるいは映画を観た後に解説をみたほうがいいと思いますけど、これはけっこう考えさせられる映画ですよ。

一覧に戻る