映画雑感 vol.135
2026年02月13日
前回の映画雑感では1930年代のアメリカ・ミシシッピー州を舞台に人種差別を「暗に」テーマにした映画を取り上げたので、今回は1960年代の同じくアメリカ・ミシシッピー州で起きた実話をもとにした「ミシシッピー・バーニング」をご紹介しましょう。公開は1989年ですから37年も前の映画ですが、こちらは真正面から人種差別をテーマにした映画です。
まだまだ黒人差別の風潮が強く残る1960年代のアメリカ・ミシシッピー州のフィラデルフィアで、3人の公民権活動家が消息を絶ち、それを調査するために現地に入ったFBI捜査官の2人が、KKK(クー・クラックス・クラン※)や現地の保安官までが捜査の妨害をする中、真実を追うのと同時に人種差別主義者を追い詰めていく、というお話です。日本人の私たちからすると、この人種差別の苛烈さというのは実感としてはなかなかイメージしづらいんですけど、こうした映画をみると本当にヒドイものだったんだなと驚かされます。主演はジーン・ハックマンとウィレム・デフォーという名優2人で、アカデミー賞では6つの部門でノミネートされて撮影賞を受賞、ベルリン国際映画祭では最優秀男優賞を受賞した、当時の話題作でした。
(※)実在する白人至上主義の人種差別団体で、目の部分にだけ穴を空けた白い三角頭巾をかぶった不気味な容姿で有名です


