中小企業だって粉飾決算はダメです その2
2017年11月10日
(つづき)
上場企業などの場合、
納める税金がいくらになるか、ということももちろん重要ですが
それ以上に、株式市場や金融機関から資金調達ができるか
が重要なポイントとなるため、
納める税金が多少増えたとしても、
どちらかといえば、利益が多めの決算書を作りたがります。
一方、
中小企業にとって決算というのは
納める税金がいくらになるかが重要なポイントなので
税金が少なくなるよう、利益少なめの決算書を作りたがります。
なので、
利益を多く計上する粉飾決算だって、
その分、納める税金だって増えるんだから
税務署的には問題ないじゃないか、という考え方になりがちです。
でも、
実態より利益が多い粉飾決算の決算書をもとに
銀行から融資を引き出すと、
本質的には「詐欺」という犯罪になることを
今回の「てるみくらぶ」の事件は示しています。
中小企業や私たち税理士事務所は
今回の事件を参考にして
この点をもっと真剣に考えるべきなんでしょうね。
(おわり)