粉飾決算は怖いです
2018年06月26日
振袖の販売・レンタル業の「はれのひ」社長が逮捕されましたが、
その容疑は
粉飾決算により銀行から融資を引き出した詐欺の容疑
でした。
しかも、銀行には当初、「税理士が仕訳のミスをしていた」
と、事実とは異なる回答していたんだとか。
逮捕後の取り調べで
税理士のミスではなく自分が粉飾を指示していたことを認めているそうですが、
税理士事務所を経営する身としては怖い事件です。
お客様の会社で入力した内容をチェックするならまだしも、
会計事務所側で行う記帳入力代行では
意図的ではないミスも当然ありますからね・・・。
今回の件がちょっと珍しかったのは、
脱税で社長が逮捕されたという話ではなく、
売上を多く計上する粉飾決算で銀行から融資を引き出した
ことが罪に問われていることです。
売上が多く計上されると普通は利益も多くなりますから
粉飾決算では普通、税金も多く払うことになってしまい、
脱税など税金が問題になることはありません。
税金の問題がないからといって
税理士側もこうした粉飾決算に多少寛大になってしまうことがあるとすれば
今回の例を参考に、大いに気を付けなければなりませんよね。